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新規事業は「天地人」 スタートアップは「人天地」スモールビジネスは「人地天」

更新日:2020年3月19日

ビジネスの軍師として、新規事業支援をさせてもらっていて、最もシンプルに事業を診る目線は、三つの漢字をに集約されると考えてます。

「天地人」を今の時代に置き換えると、

天の時=TIMING

地の利=MARKET

人の和=TEAM

と言い換えられ、

大手の新規事業は、天地人

スタートアップは、人天地

スモールビジネスは、人地天


という違いがあると私は考えます。


経営について頭の良い人達が100年分析したノウハウがMBAであると思い、学びました。実際に現場で経営に携わり、事業支援をさせてきながら、ビジネスの根幹や本質を掘り下げて考えて来た結果、MBAのフレームワークよりもわかりやすい先人の智恵で普遍的なものを見つけました。投資家の判断基準は大きく分けるとこの三つの目線とも言えると思いますし、事業計画もこの三つの視点を具体的にしていくプロセスになっています。


2009年大河ドラマ「天地人」は、私の大好きな武将 直江兼続が主役になりました。このタイトルは、上杉謙信の言葉として記録されています。


「天の時、地の利に叶い、人の和を整えられる武将はこれまでの歴史にいないよね。もしいたら、戦は起こらないし、敵もいないだろう。」


と言ったそうです。孟子の教えに「天地人」があって、上杉謙信も直江兼続も同じように歴史から不変の心理を学んだことは間違えないでしょう!

上杉謙信(左)直江兼続(中央)は墨絵師 御歌頭(OKAZU)の作品。孟子(右)

・大手の新規事業は、天地人

本業を超えるような事業を生み出し、事業のライフサイクル(創業期、成長期、安定期、衰退期)で本業が衰退期を迎えても次の事業の柱を産み出していく必要があります。

そのため、時代を先取りし、市場で大きなシェアを獲得するようなシナリオを考え、人をアサインしていくことが求められます。

一方で、


・スタートアップは、人天地

まずは、創業メンバーが気概を持って、時代を半歩先取りし、マーケットを先行していくような事業が求められます。

創業期にはとにかく、行動力のあるメンバーを揃えて、トライ&エラーを繰り返していくことがポイントです。あまりにも時代が早すぎると体力(資金力)がない会社はすぐに潰れますので、私は時代の半歩先ビジネスかどうかを見極めます。


・スモールビジネスは、人地天

スモールビジネスは、その土地に根付いて着実に展開していくモデルになるため、大きく時代に取り残されないような事業でない限り、その土地でやっていくことができます。事業モデルや市場の流れももちろん大切ですが、経営者やスタッフの質で事業が左右されることが比較的多く存在します。


このように優先順位は、会社や事業モデルによって多少異なりますが、この三つの要素は普遍的なものであると考えています。


皆さんの事業はいかがでしょうか?


なんだか、𠮷野家みたいですね。

ちなみに、𠮷野家の社長にお会いしたことがありますが、「やすい うまい はやい」のキャッチコピーが、時代に合わせて巧妙に順番が変わっているのをご存知ですか?


「はやい うまい」1958年創業築地1号店

「やすい うまい はやい」1968年の新橋店

「うまい はやい やすい」1994年

「うまい やすい はやい」2000年

引用吉野家HPより

地から天を見極めて、「変えないけど、変える」という巧妙な戦略が𠮷野家の強さなのだと思います。


GLOCAL GUNSHIは、このようにビジネスの根幹や不変の真理から皆さんの事業に合わせて考え続け、共に歩んで行きたいと思います。

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